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大阪国際女子マラソン2020(MGCファイナルチャレンジ第2戦)に大興奮!

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東京オリンピック代表の残り1枠がかかったマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ。その第2戦(全3戦)である大阪国際女子マラソンが2020年1月26日に開催されましたね。

小原怜選手、松田瑞生選手、福士加代子選手、谷本観月選手という錚々たる顔ぶれ。そしてなんと、あの新谷仁美さんがペースメーカー!!

こりゃー必見です!!

ということで外出もせず(←もともと予定がないだけー!!爆)テレビで観戦しましたよ。

MGCも面白かったけど、個人的にはこのレースのほうが面白かった!!

新谷仁美さんのペースメーカーにうっとり

今回の大阪国際女子マラソンのペースメーカーはなんと新谷仁美選手が務められました。

新谷さんがペースメーカーを務める理由については記者会見で
日本の女子マラソンは高橋尚子さん、野口みずきさん、有森裕子さんらが夢のある場所にしてくれた。そういう時代に戻したいという気持ちがあるので、力添えできたらと思ったと語っていらっしゃいます。

新谷さんと言えば、ハーフマラソンの日本記録保持者ですね(2020/2/2現在)。
しかもこの大阪国際女子マラソンのたった1週間前に更新したばかりなんですよ。さらに言うと、新谷さんが14年ぶりに更新した日本記録をずっと持っていたのがなんと、大阪国際女子マラソンに出場される福士さんなんですね。福士さんすごいなあ。

新谷さんと福士さんと言えば、昔はよくトラックでしのぎを削ってましたよね。新谷さんが電撃の引退をする前のことです。懐かしい。
あとあれですね、都道府県対抗女子駅伝。1月12日の全国都道府県対抗女子駅伝で新谷さんは東京のアンカーで6人ごぼう抜きの区間賞という離れ業をやってのけたのですが、それでも福士さんの持つ区間記録は破れなかったんですよね。改めて福士加代子という選手はすごいなと思うわけで。

それと、こう振り返ると、新谷さん毎週毎週目立つレースやってて、これまたすごいことですよね。

さて、話を戻しますが、新谷さんのペースメーカーはスタートから12kmまででした。

予定では1キロ3分20秒ペースだったみたいですが、最初の1キロが3分18秒でしたし、予定よりも若干早いペースだったみたいですね。
まあ結果的に松田選手の好記録につながったわけですからよかったのではないでしょうか

それにしても新谷さんの走りはいつ見ても本当に美しいですね。
166cmという身長に引き締まった身体、端正な顔立ち、そしてきれいなランニングフォーム。見ていて本当にうっとりしてしまいました。

新谷さん本当にお疲れ様でした。

ペースメーカーをされた萩原歩美さんも良かった

新谷さんの陰に隠れていましたが、萩原歩美さんのペースメーカーもとても素晴らしかったと思います。

特に12km地点で新谷さんが役目を終えてからは萩原さん一人になりましたが、しっかりとあの高速ペースを守りましたね。

レース前日にご本人がTwitterで「実は私もペースメーカーなんです」なんてつぶやいていましたが、このレースでファンになった人は多いのでないでしょうか。
何を隠そう僕自身、荻原さんのファンになってしまいました~

そういえば、不運にもテレビ中継がちょうどCMの間に役目を終えてしまって、走り終わる瞬間を拝見することができなかったのが少し残念です。CMから明けると「あれっ、荻原さんがいない!!」ってなってしまいました。

レースは序盤からハイペース

先ほども触れましたが、レースは序盤からハイペースでした。

特に松田選手がペースメーカーを追い越すんじゃないかという勢いで走っていましたね。
ペースメーカーの新谷さんが松田選手に対して何度も抑えるような仕草がテレビに映っていましたが、レースが終わったあとの松田選手のインタビュー等ではそういう感じではなかったみたいですね。松田選手自身も早いペースだと感じていたようですし、新谷さんは松田選手に「いいよ、いいよ」って声をかけていたと松田選手自身がインタビューでおっしゃってました。

最初の5キロが16分36秒の好ペース。10キロも33分7秒で通過し、このままいくと2時間20分を切るハイペースでした。

ハイペースだったこともあって先頭集団は10kmの時点で9人。日本人選手は小原怜選手、松田瑞生選手、福士加代子選手の3人、残る6人は外国勢の招待選手という激戦になりました。

3選手とも頑張れーと応援していましたが、一人また一人と遅れていきます。

3枠目最有力だった小原怜選手は13位という苦い結果に

MGC3位の小原怜選手は、17キロ手前で遅れはじめました。

その後も盛り返すことはできず、最終的に13位という苦い結果になってしまいました

テレビで見ていても明らかに調子は悪そうでしたし、解説陣も心配していましたもんね。どうやら体調不良だったようですが、それでも最後まで完走されたのは本当にすごいことです。

下門美香選手も体調不良を心配して差し入れをしたとツイートしてますね。

福士選手は25キロ過ぎで途中棄権

先頭集団の中で福士選手は虎視眈々と後方から見渡す感じの位置に付けてましたので、これはいけるのでは思って観ていました。

しかし、20キロ手前で遅れはじめ、23キロ付近でスピードを落としました。その後、25キロを過ぎたところで途中棄権しました

途中棄権した際も沿道からは沢山拍手をもらっていて、福士さんは本当に愛されているなと思いました。

福士さんは本気で東京オリンピックを狙っており、手段は選んでられない状況です。

このレースでは記録突破が無理と判断し、1ヶ月半後のMGCファイナルチャレンジ第3戦(名古屋ウィメンズ – 2020年3月5日)にすべてをかけるために、ダメージの少ないうちに棄権したというところでしょう。

賛否両論あるとは思いますが、僕はこの福士さんの判断を支持しますし、名古屋ウィメンズで全力を出してほしいと願っています。
名古屋ウィメンズには、福士さんと同じワコール所属の安藤友香選手と一山麻緒選手も出場しますし、素晴らしい走りを期待したいです。

松田瑞生選手が優勝!そして設定記録も突破!

松田瑞生選手は終始先頭を引っ張りました。そして、31キロ付近でミミ・ベレテ選手(エチオピア)を振り切り、そのまま逃げ切って優勝しました。

優勝タイムは2時間21分47秒。日本陸連が設定した記録(2時間22分22秒)も上回り、東京オリンピック女子マラソンの3枠目の代表候補に躍り出ました

東京オリンピックの代表争いは、3月8日の名古屋ウィメンズマラソンまで続きます。
名古屋ウィメンズで、この日の松田選手の記録2時間21分47秒を上回る選手がいなければ、松田選手が3人目の代表に決まります。

名古屋ウィメンズも好記録が狙えるレースですし、特に福士さんと同じワコール所属の安藤友香選手の自己ベストタイムは3年前の名古屋ウィメンズでマークした2時間21分36秒(日本歴代4位)ですからね。松田選手の記録2時間21分47秒を上回るタイムですから可能性はあります。

ほかにも一山麻緒選手(ワコール)や岩出玲亜選手(アンダーアーアー)という有力選手の出場もありそうです。

個人的には、MGCを故障で欠場した前田彩里選手(ダイハツ)にも出場してほしいところです。

非常に楽しみですね。

なお、天満屋の武冨監督が小原選手が3月の名古屋ウィメンズには出場しない意向を示しているみたいですね。ただ、小原選手は補欠に選ばれる可能性は残っています。

(考察)僕がこのレースが素晴らしいと感じた理由

大きく2つあります。

一つは新谷さんのペースメーカーに本当に愛を感じたこと。
このレースで選手が全力を出してほしい、マラソンのために何か役に立ちたい、そんな気持ちが特に伝わってきました。

特に12km地点でペースメーカーの役目を終えるときはみんなを鼓舞していて、本当に素晴らしいなと観ていて思いました。

そして何よりあのシーンですよ!
新谷さんが福士さんに声をかけるシーン!!

なんて言っているのかはわかりませんでしたが、あの瞬間めっちゃ胸が熱くなりました!

何これ映画とか漫画のシーンみたい(感動)

みたいな。

優勝した松田選手もTwitterで新谷さんと走ることができたのが幸せとつぶやかれてました。

新谷さんがペースメーカーを務められたことがとても意味のあるものだったことが、そこからもわかりますね。

そしてもう一つは松田選手が本当に素晴らしい走りを見せてくれたこと。
MGCでの挫折から、本人曰く誰にも負けない量の練習をして本番を迎えて、それが実を結んだということがとても嬉しかったです。

レース展開も最近の日本勢の走りでは稀に見るものでした。先頭集団の日本人が松田選手だけになってからもアフリカ勢だらけの集団を先頭で引っ張ってましたからね。世界との勝負を見据えたすごい走りだったと思います。

まだ松田選手の東京オリンピック出場が決定したわけではありませんが、もし出場が決定したら本番で期待できる走りだったと思います。
それにすでに東京オリンピック出場が決定している、前田穂南選手と鈴木亜由子選手にとっても良い刺激になったのではないでしょうか。

残る1レース、名古屋ウィメンズマラソンも素晴らしいレースになることを期待したいですね!!

大阪国際女子マラソン2020のレース結果(20位までの順位一覧)

順位 氏名 所属 記録(タイム)
1 松田 瑞生 ダイハツ 2:21:47
2 ミミ・ベレテ バーレーン 2:22:40
3 シンタエフ・レウェテン エチオピア 2:23:03
4 メスケレム・アセファ エチオピア 2:23:31
5 リサ・ウェイトマン オーストラリア 2:26:02
6 ボルネス・ジェプキルイ ケニア 2:26:24
7 山口 遥 AC・KITA 2:26:35
8 ファツマ・サド エチオピア 2:27:18
9 ハフタムネッシュ・テスファイ エチオピア 2:27:50
10 田中 華絵 資生堂 2:27:51
11 井上 彩花 大塚製薬 2:27:54
12 ムンフザヤ・バヤルツォグト モンゴル 2:28:03
13 小原 怜 天満屋 2:28:12
14 カタリナ・スタインラック ドイツ 2:28:48
15 谷本 観月 天満屋 2:28:48
16 兼重 志帆 GRlab関東 2:28:51
17 西田 美咲 エディオン 2:28:51
18 水口 瞳 ダイハツ 2:32:33
19 下門 美春 埼玉陸協 2:32:48
20 竹地 志帆 ヤマダ電機 2:34:09
途中棄権 福士 加代子 ワコール